リーグ3連覇を狙う巨人は26日の開幕戦でDeNAと本拠地・東京ドームで対戦。相手先発の浜口をとらえ、初回に3点を先制した。

 先制のホームを踏んだのは昨オフにDeNAからFA宣言し、巨人に加入した梶谷隆幸外野手(32)だ。初回の攻撃で四球で出塁したのを皮切りに無死一、二塁とチャンスを拡大。3番・坂本の左前打で三進した梶谷は相手の中継プレーが乱れ、球が転々とする隙を見逃さず、一気に本塁へ滑り込んだ。その後、岡本和とウィーラーに適時打が飛び出し、早々に主導権を握った。

 一方のDeNAサイドも黙ってはいなかった。反撃の一打を放ったのは梶谷の人的補償でDeNAへ移籍した田中俊太内野手(27)だった。2回無死満塁の好機で、エース菅野が投じた初球の148キロ直球を叩いて中犠飛だ。さらに、菅野の押し出し四球で2点を返し、2―3の3回には二死一、三塁の場面で再び菅野から中前適時打を放ち、3―3の同点とした。

 梶谷と田中俊。ともに今季から新天地でプレーする2人が、開幕戦でお互いの古巣へ健在ぶりを示す展開となっている。