オーストラリアの女性誌「ニュー・アイデア」が今週、同じように欧州の王子と恋に落ち、ロイヤルファミリーに嫁いだメーガン・マークルと故グレース・ケリーという2人の米国人を比較。その相似点と相違点を探った。

 ハリウッドで〝クールビューティー〟と絶賛され、「喝采」(1954年)では米アカデミー賞主演女優賞も受賞したグレースは56年、人気絶頂の中でモナコ公国のレーニエ3世大公と結婚し、公妃となった。

 メーガンも同じく女優として米ドラマ「SUITS/スーツ」のレイチェル・ゼイン役で知られたが、2018年にヘンリー王子と結婚し、英王室入りした。

 2人は共に君主制の中の生活に苦労したが、グレース公妃に比べ「メーガン妃ははるかに恵まれている」とする英経済専門家ジェンマ・ゴッドフリー氏の見解を同誌は紹介した。

 それは、ヘンリー王子&メーガン妃が「自分たちで独立して収入を得るという(グレース公妃には)想像もできなかったことだ」と同氏は説明。これは、レーニエ3世大公夫妻に比べ、ヘンリー王子夫妻の立場が格下だったことから、王室を離れて経済活動が可能だったとしている。その結果が、王子夫妻の米動画配信大手ネットフリックスとの260億円ともいわれる超大型契約だと指摘した。

 一方、グレース公妃の資産について、ゴッドフリー氏は英チャンネル5がこのほど制作したグレース公妃のドキュメンタリー番組で調査。82年に52歳の若さで自動車事故により亡くなった公妃の個人資産はわずか約1万ドル(当時の換算で235万円)と、アイルランドにあった公妃名義の別荘だけだったことが新たに分かった。

 ちなみに、番組では裕福な家庭で育ち、ハリウッドでも巨万の富を手にしたグレース公妃の資産がどこに消えたかを追った。