声優キートン山田(75)が卒業したフジテレビの国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」のナレーション後任を、ナレーターきむらきょうやが務めることが1日、同局から発表された。4日の日曜の放送から登場する。

「後半に続く」などの名調子で人気だったキートンは1445回目となる3月28日の放送で番組を卒業し、声優も引退した。きむらは既に都内でのアフレコ収録に参加。緊張した様子の中でも、ベテランらしい落ち着いたナレーションを披露し、収録は終始明るい雰囲気の中で行われたという。

きむらは「『もしもし?あなたをちびまる子ちゃんのナレーターに、と言う声が上がってるんですがどうですか? 』と電話の向こうの声が言ってる。えー! 超うれしい! と大喜び。それから1カ月…プッツリ連絡は途絶えた。怪しい! これはTVのドッキリだと思い、田舎の温泉に半移住しておりました。が! 本当だと言われ慌ててUターン。ああ声優の神様、突然すごいお仕事を…一生懸命やります! でも声優としてはまだひよっこの私。どうかお力を! ぴえん」と、大役への喜びとともに、緊張感も隠さなかった。

番組の制作チーム一同は「きむらさんはバラエティー番組やドキュメンタリーなど数々の番組を担当され、そのくすっと笑える語り口や温かみのあるお声、そして時にシニカルなコメントが『ちびまる子ちゃん』にぴったりだと思い、ナレーターをお願いしました。これからどのようにまる子たちの日常を見守り、励まし、そしてツッコミを入れるのか、きむらさんのナレーションをぜひお楽しみに」と、新任に期待を寄せている。

きむらは軽妙なトークが持ち味のナレーターで、これまで、フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」「クイズ$ミリオネア」日本テレビ系「進め!電波少年」シリーズ、テレビ朝日系「芸能人格付けチェック」など、多くのバラエティー番組で活躍している。