【春待ちストレッチ(最終回)】季節としての「春」に加え、コロナの終息、すなわち人類にとっての「春」を待つためのストレッチを紹介してきた当コーナー。ラストは…。

 いよいよ春。陽気も良くなって、どこかに散歩に出掛けたいところですが、「コロナが怖くて外に出づらい」という人もいらっしゃいますよね。だったら、家の中で散歩しちゃいましょう。ついでになまっている体を動かし、しっかり鍛えてみてはいかがですか?

「家の中を歩き回るんですか?」と東スポの記者さん。確かにそうですが、歩き回るというより、一歩ずつ、超ゆっくり行進するイメージです。

 例えば、冷蔵庫に何かを取りに行くときや、トイレに行くとき、普通に歩いていかず、踏み出すときに高く脚を上げ、それを内側にクイッと入れてみてください。右脚を上げたら左に向けてクイッ。その際、左腕は右に向かって大きく振り入れる感じです。

 行進ですから、当然、次は逆側になります。一歩ずつ、進むたびにヒップや脇腹が伸ばされ、おなかもシェイプ! 足腰の筋肉に負荷がかかるので立派なトレーニングになっていますし、股関節も柔らかくなります。コロナが終息して、本格的に運動を始めたときにケガをしないためにも、しっかり準備しておきましょう。

 なお、注意点としては、ひねるときに「いきなり」はNG。猫背もあまり良くありません。腸が動くので便通改善にも役立つものの、トイレに行くときにやる場合は、いろいろとガマンしすぎないように(苦笑)。

 このストレッチを考案して改めて感じましたが、家の中でもちょっとした工夫で運動はできるんですよね。今後も、おうちでできる運動をいろいろと紹介していこうと思います。

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。最新著書は「見るだけでやせる コア締めダイエット」。ネット番組「大川興業のインデペンデンス・デイ」に出演中。