DeNAが4日の広島戦(横浜)に3―1で勝ち、今季9試合目にしてようやく初白星。三浦大輔監督(47)にとっても、うれしい“監督初勝利”となった。

 最終回一打同点のピンチを切り抜けた守護神・三嶋を迎えた三浦監督は、ホッとした表情で「一つ勝つのがどれだけ大変か、という期間だった」と、球団ワーストタイの開幕6連敗を振り返った。

 開幕から外国人10選手が不在、今永、東も開幕に間に合わない中、新監督にとっては試練の船出となったが、今後も苦しい戦いは続くのか。

 本紙評論家の遠藤一彦氏は「次カードの中日戦次第だと思います。今季は開幕から“監督に白星を”という思いからか投手陣全体に力みが見られたんですが、中日戦先発予定の大貫は、前回登板でも本来のピッチングができていた。一つ勝てたことでチーム全体も落ち着くでしょうし、打線もきっちり点は取れている。大貫で中日戦の初戦を取れば、ムードは一気に上がると思いますよ」と言う。

 さらに、11日以降には待機期間を終えた助っ人たちも合流できそうで「エスコバーが戻れば中継ぎ陣もぐっと楽になる。攻撃陣ではソトとオースティン、牧を併用しながら、どうやって今年のテーマである機動力を使った野球をしていくのか。戦力的には選択肢が一気に増えるわけですから、監督としては腕の見せどころでしょう。三浦監督の采配としては、送るところはきっちり送るなど、奇をてらわない手堅い野球なので、戦力さえ揃えば大きく崩れることはないのでは」と、今後の巻き返しを予測した。