大日本プロレスの〝筋肉男〟こと関本大介(40)が、後輩の快挙に後押しを受け再浮上を誓った。

 2月に不惑を迎えた筋肉男は、最近どこか老け込んでいた。「正直40になって体力の衰えを感じていて…。疲れも取れなくなってきた」と話しながら、力なく大胸筋をピクピクさせていたものだ。しかし12日には打って変わって元気いっぱい。後楽園ホール大会を控え会場入りすると「やりましたね! 明徳の後輩が! 俺も負けてられませんよ!」と満面の笑みで上腕二頭筋を膨らませた。

 その「後輩」とは言わずもがな、男子ゴルフの海外メジャー「マスターズ」を日本人として初制覇した松山英樹(29=LEXUS)のことだ。同じ高知の名門校・明徳義塾出身とあって「同じ明徳出身の同胞として応援していました。本当にうれしい。すごい」。野球部出身の関本は「あんなに小さいボールを打つんだからすごいですよ。自分はボールが大きい野球でもぜんぜん当たらなかった」と独自の言葉で賛辞を述べると「後輩に負けていられない。老け込んでなんていられないでしょ。俺ももう一度、ベルトを狙います!」と闘志をみなぎらせた。

 すると、その思いがチャンスを呼び寄せたか。6人タッグ戦に出場し菊田一美を豪快なラリアートで吹っ飛ばすなど勝利に貢献すると、チームメートのBJW認定ストロングヘビー級王者・中之上靖文から5月5日の北海道・シャトレーゼ・ガトーキングダムサッポロ大会で予定されているV3戦の挑戦者に指名された。当然、関本は「わかりました! 挑戦させていただきます」と快諾だ。

 世界を取った後輩にエネルギーをもらい、約2年ぶりの同王座返り咲きとなるか。