ゴルフの国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」(静岡・川奈ホテルGC富士C)は23日から開催される。メジャーの「ANAインスピレーション」から帰国後2週間の隔離を経て出場する原英莉花(22=日本通運)は師匠、尾崎将司(74=I.S.T)の伝説のプレーを「意味わかんない」と敬意を込めて表現した。

 原は今大会に過去に唯一出場した2年前は予選落ちだった。一方、尾崎といえば、1987年大会での16&17番で斜面の下から連続チップインを奪ったことがあまりに有名だ。

 この日の練習ラウンドで原は「(グリーンの)右下から打ちましたけど、あそこに行ったら2回アプローチしないように、とりあえずしっかり乗せるイメージ」とした上で、師匠の伝説のチップインを「意味わかんないです。(試合で自分に)乗り移ってほしい」と最大級の敬意を込めて話した。

 帰国後の隔離期間はJOCからフェニックス・アカデミーでの練習を許可されたため宮崎に滞在。ただ、トレーニング中にぎっくり腰をやってしまい「アイシングと治療を繰り返したけど、ずっと違和感がありながら」との不安を打ち明ける。

 それでも大会直前に受けた尾崎からのアドバイスと、隔離中に見た松山英樹(29=LEXUS)の「マスターズ」優勝で受けた刺激を川奈でのプレーに生かす。

 なお、出場選手や関係者630人を対象にしたPCR検査で、関係者2人が陽性だったことが22日に発表された。

 ただし該当者はゴルフ場の施設利用はなく、保健所の調査によって大会関係者に濃厚接触者がいないことが判明したため、大会は予定通り23日から開催される。