熊本市営の小倉ミッドナイト競輪(FⅡ)が23日に2日目を開催。5Rは杉山剛(43=福岡)と中井大介(51=福岡)の地元・小倉コンビが大活躍。杉山をかわした中井は2019年9月宇都宮最終日以来、約1年半ぶりの1着を喜んだ。

「剛が俺に抜かれたくなかったからか何をするか言わなかったんだ。でも、あのレースはやるなと思ってた。長い付き合いだからね。アイツの行かせると見せかけての突っ張り」とベテランは読みも判断も冴えている。

「うれしいけど、今は前を抜くよりも付いて行くことが大事だと意識して練習している。離れる方が恥ずかしいからね。これは加倉正義(49=福岡)に言われたんですよ。今は自分が加倉に言い返しています(笑い)」と、後輩との丁々発止のやりとりが、いい刺激となっているようだ。

 後輩といえば中井の所属する小倉には、今めきめきと成長を続ける林3兄弟(大悟・慶次郎・昴)がおり、彼らにバンクで鍛えられているという。「3人のうちの誰かしらはいるからね。全員いるときなんか、もう俺はボロ雑巾ですよ。俺はバイク誘導してお返ししています」と、地元で勝ち取った久々の白星と、恵まれた環境に感謝していた。