スペイン1部レアル・マドリードが、新スタジアムで米プロフットボールリーグ(NFL)の試合開催を検討している。

 Rマドリードは現在本拠地サンチャゴ・ベルナベウを予算5億ユーロ(約650億円)で大規模改修中。新たなスタジアムは来夏にオープンする見込みだが、そこでNFLの公式戦を定期的に開催するプランが持ち上がっている。

 スペイン紙「エルコンフィデンシャル」は「ペレス会長は、ベルナベウがトットナムのようにNFLをホストすることを望んでいる。新しいスタジアムへの投資を返済する必要があり、NFLとの契約を結ぶことは大変重要だ。

 イングランド・プレミアリーグのトットナムは2019年に開場した新スタジアムにNFLの試合を招へいし、10月にアトランタ・ファルコンズ主催で初めて行われる予定だ。世界中にファンを持つNFLとの契約は巨額な収入が見込めるため、財政事情が厳しいRマドリードもNFLの招へいを検討。同紙は「欧州スーパーリーグ(ESL)のプロジェクトが台無しになった後、新しい収入を生み出す」とESLの失敗により別の収入源確保が急務となっており、その選択肢の一つとして本格的に計画が進められている。

「ペレス会長は、レアルマドリードやサッカーを単一のスポーツとは見なしていない。ベルナベウでの新しいビジネスをサポートしていく」と今後はNFL以外にも門戸を開く可能性も。名門の本拠地はスポーツの総合スタジアムとして再出発することになりそうだ。