タレントのふかわりょう(46)から強引にキスされたとして、タレントの岡本夏生(55)が1円の損害賠償などを求めた民事訴訟で、東京地裁はふかわに賠償を命じる判決を言い渡した。

 2人は2016年4月11日に東京都内で開催されたイベントで共演。約300人の観客の前で激しい意見の応酬となり、一度ステージが中断。再開後、上半身裸になったふかわが、ステージ上で岡本を押し倒して3回キスした。

 判決では「原告の意に反するもので不法行為に該当する」と認定。ふかわは会場の空気を変えるための〝キス芸〟と反論したが、認められなかった。

 これを受け、ふかわが所属するワタナベエンターテインメントは公式サイトで謝罪。「両者の認識の相違」をめぐる刑事告訴は不起訴となったことなどを列挙した上で「ふかわ本人としても場を和ませたい一心で、共演者を傷つけてしまったことについて反省しております」とコメントした。

 岡本の執念が実を結んだ形だが、ウラではプライベートで東京地裁に足しげく通い、同種の損害賠償裁判などを傍聴していた。業界関係者の話。

「ほぼノーメイクで、手にはノートを抱えて、裁判を傍聴していました。その姿は往年のバブリーキャラとは真逆。1度、現場をマスコミに目撃され、理由を聞かれると『言えない。いずれわかりますよ』『時間がある時はここ(裁判所)にずっといます』と語っていました」

 どうやら〝本人訴訟〟を想定していたようで、必死にペンを走らせていたという。1円の賠償金を勝ち取るために、岡本は地裁内の裁判を巡りまくって事前学習を重ねていたようだ。