かつて人気を博した米昼のトーク番組「エレンの部屋」の大御所司会者エレン・デジェネレス(63)が、スタッフらにパワハラ行為を繰り返したとする疑惑が昨年に発覚。その影響で視聴率は激減し、本人は12日(日本時間13日)、ついに同番組を終了すると発表した。

 するとSNSでは、今や〝嫌われ者〟となったエレンを「よくぞテレビから追放してくれた」などとして、ある女優が絶賛されていると米紙ロサンゼルス・タイムズが伝えた。

 その女優とは、世界中で多くの女性を魅了した官能小説の映画化「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」で主役の女子大生を演じたダコタ・ジョンソン(31)だ。

 ダコタはパワハラ問題が浮上する前年の2019年11月に「エレンの部屋」に出演した。

 その際、ダコタの誕生日パーティーの話になり、エレンは「招待してくれなかったわね」と漏らすと、ダコタはソフトな口調で「エレン、それは本当じゃないわ」と反論。「招待したのに来てくれなかったじゃない」とし、「みんな知ってるわ」とスタジオのスタッフに視線を向けた。

 その場の空気は一瞬にして凍りつき、苦虫をかみつぶしたような表情のエレンは「やっと思い出したわ。マリブのパーティーね」とその場を取り繕った。

 この一件により、それまで誰にも親切で思いやりのあるイメージだったエレンは一転して〝うそつきキャラ〟に。その後、番組スタッフへのパワハラ疑惑が次々に浮上した。

 その結果、これまで他局のトーク番組の追随を許さなかった「エレンの部屋」の視聴率は急降下し、2003年にスタートした長寿番組は来シーズンで終了することになったのだ。

 そのきっかけとなったのがダコタの出演だったとして、ツイッターでは称賛するつぶやきが急増。タイムズ紙は「ダコタ一人が決定的なダメージを与えたとは思わないけど、ファンにとっては記念すべき日」や「番組を終わらせたダコタは社会貢献した」などツイートの一部を紹介した。