落語家の春風亭昇太(61)と三遊亭小遊三(74)らが18日に都内で「コロナ禍で寄席が存続の危機!5000万円を第一目標にクラウドファンディング開始」と題した会見を行った。

 落語協会と落語芸術協会は、新型コロナウイルスの影響により存続の危機に陥っている寄席を救おうと、クラウドファンディングを行うことを発表した。目標金額は5000万円で18日から6月30日の23時まで。同企画を通じて支援する寄席は鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、上野広小路亭。3000円から1000万円までの9コースから選択して支援することができる。

 春風亭昇太は「寄席という場所は落語家にとっては特殊な場所で仕事場というよりは、道場のような場所。非常に大事なもの。一度寄席がなくなったらもう一度やりましょうと手を挙げる人はいないと思う。守るために協力いただきたい」と呼びかけた。

 三遊亭小遊三は「寄付を募るということに関して、日本はいい国だなと思った。横須賀に匿名で6000万円を寄付した男性がいたというニュースを見た。そのお金は小学校の頃からコツコツ貯めたお金だったようで。ぜひそういう人を探したいなと思います。なんとかこの企画が成功して、年内が持ちますように」と願いを込めた。