一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が制定する21年のJASRAC賞が19日、東京・渋谷区の古賀政男音楽博物館けやきホールで発表された。同賞は音楽配信、カラオケなど、前年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者・作曲者・音楽出版社を表彰する。

今年で39回目で、LiSAの「紅蓮華」(作詞LiSA、作曲・草野華余子、音楽出版社ソニー・ミュージックパブリッシング)が初の金賞に輝いた。テレビアニメ番組「鬼滅の刃」の主題歌として19年7月に発売。20年10月にはストリーミングの再生回数が2億回突破を記録するなど、音楽配信サービスなどで高い人気を博した。

コロナ禍で昨年に続き表彰式は行われず、LiSAは「長く愛していただき、とても光栄です。原作からテレビアニメまで、関わりある多くの方々の熱い愛情を受け取り、自身の心の中にある『強さ』と向き合いながら、言葉を探した楽曲でした。どんな日々も越え、水面に美しく咲く蓮の花のように、彼らと私たちの物語が、強く咲き誇り続けますように」とコメントを寄せた。

銀賞はOfficial髭男dismの「Pretender」(作詞作曲・藤原聡、音楽出版社フジパシフィックミュージック)。銅賞は、昨年金賞を受賞した米津玄師の「Lemon」(作詞作曲・米津玄師、音楽出版社・日音)だった。