ノアの「三沢光晴メモリアル 2021」(31日、東京・後楽園ホール)の会見が25日に都内で行われ、GHCナショナル王座を争う王者・杉浦貴(50)と挑戦者の〝IQレスラー〟こと桜庭和志(51)が、ノンアルコールビールで乾杯したが、まったく息が合わないグダグダな内容だった。

 前王者・藤田和之とのタイトル戦前の調印式ではビールを酌み交わした杉浦。今回は緊急事態宣言の状況ということもあり「杉浦軍恒例のビールだ! でも、こんなご時世だから、ノンアルコールビールね」と注文した。これを受け取ると杉浦は景気づけに一気飲みしたが、桜庭は「泡物は苦手。焼酎かハイボールがいい」と一口飲んだのみだった。

 これに杉浦は「やっぱり合わないな。やりづらい。っていうか、これで分かったよ。試合も間違いなくかみ合わないな」とキッパリ。これに桜庭は「かみ合うかかみ合わないかはやってみないと分からない」と相変わらずのらりくらりの調子だった。

 さらに試合への秘策を問われると、杉浦は「張り手をしますよ。順番は右、左、右、右、左…」とうそぶいた上、桜庭に下半身への関節技をしないように要求。すると桜庭は「分かりました。じゃあ僕は下半身への攻撃しかしません。関節技もタックルも!」とやはりかみ合わず、試合に不安を残した。

 最後に6月6日の「サイバーファイトフェスティバル」での杉浦軍との対戦を要求しているDDTのスーパー・ササダンゴ・マシンについて一応名前を出すと杉浦は「だからその名前を出すなっていってんだろ! またぐなよっていってんだよ。またぐなよって」と激怒。またもや火に油を注いでしまった。

 また、同大会ではGHCタッグ王者の中嶋勝彦、マサ北宮組にモハメドヨネ、谷口周平組が挑戦する。だが会見に出席したのは谷口のみで一人陽気な格好で現れると「ファンキーエクスプレスになって、心も体もファンキーになりました。タッグベルトにヨネとタニの名を刻みます」と宣言した。

 しかしその後、夫人の元女子プロレスラー・西尾美香と夫婦ゲンカ中で半年近く口をきいてもらえなくなっていることを思わずカミングアウト。ファンキーと正反対の雰囲気で「自分が、つまらないことを言ってしまったのが原因で…」とガックリうなだれ、重い足取りで会見場を後にした。