ミュージカル「レ・ミゼラブル」の初日記念会見が25日、東京・帝国劇場で行われ、出演者が意気込みを語った。

58歳でミュージカル初挑戦の俳優六角精児は、「帝劇の舞台に立つのは初めて。(プレビュー公演で)大劇場の拍手を体で受けとめた時、感動を味わいました」。また「人々が自分の心を非日常の場にもっていくことは不要不急じゃない。必要なことなんだ、生活の一部なんだと強く感じ、誇りに感じた」と話した。

宿屋の主人、テナルディエの大役はオーディションで勝ち取った。自身の挑戦について「ミュージカルをまったく知らなかったので、来月に59歳になるので、還暦超えたらそんなことできるだろうかと、思い切って挑戦した。受からなかったらそれまでのこと。運がよかった」。合格の理由を聞かれると「口幅ったいですが、長い間生きてきて培ってきた味わいなのかも」と笑わせた。

現在の自己採点は「50点」という。「越えられていない壁はたくさんある。千秋楽に、初日とは違うものが見えるのかも。足りないところは、お客さんとの間で見つけていく」と話した。

この日は、ジャン・バルジャン役の福井晶一、吉原光夫、佐藤隆紀、エポニーヌ役の生田絵梨花、マダム・テナルディエ役の森公美子も登壇した。