エースと言われる三田友梨佳アナやエース候補の井上清華アナなど、計8人の女子アナが口コミを装った宣伝「ステルスマーケティング(ステマ)」に該当するのではないかと指摘されていたフジテレビが28日、「社員就業規則に抵触する行為が認められた」と発表した。これにより、8人の女子アナは〝粛清〟され、今年入社した元女流棋士の竹俣紅アナが早くも〝フジのエース〟に就任しそうな雲行きだ。

 複数の女性アナに降りかかったステマ疑惑報道についてフジは28日、「外部の弁護士も入れたヒアリング調査を実施し、社員就業規則に抵触する行為が認められた」と発表した。厳正に対応したとしているが、具体的な対象者や対応方法は公表しなかった。

 この騒動の発端は、4月発売の「週刊文春」だった。同誌によると、計8人のフジの女子アナが都内の美容院で無料でサービスを受け、その代わりに同店のSNSに写真が掲載された。知名度のある女子アナだけに、これがステマにあたるというわけだ。

 この8人の女子アナはそうそうたる顔ぶれ。エース候補の井上アナ、宮澤智アナ、久慈暁子アナ、堤礼実アナ、三上真奈アナ、杉原千尋アナ、海老原優香アナ。またエースと言われる三田アナも、上記の7人とは別の美容院で同様のサービスを受けていた。

 今月には「週刊女性」でも、海老原アナが2019年年末から、都内の美容サロンで90分3万円超のコースを無料で受けていたと報じられた。

 フジテレビはこれまで一貫して「ステマには該当しない」との見解を示していた。今回もステマにはあたらないとしているが、「『対価性があるのではと疑われるような行為』は、放送人としての自覚が問われる行動」と、厳しい見解も示している。

 これまでと違い、「社員就業規則に抵触する行為」を認めたことで、名前の挙がった8人の女子アナのイメージダウンは確実で、任される番組は減る見込みだ。

「『対価性があるのではと疑われるような行為』を会社に黙ってやったとしたら、一昨年、吉本興業の芸人が問題になった闇営業騒動と変わらないからね。あくまで『ステマにはあたらない』と言い張るにしても、今後、この8人の女子アナに重要な仕事は任せづらくなるのは間違いない」(フジテレビ関係者)

 疑惑が報じられて以降、8人はSNSを一切更新していない。その一方でフジの公式ホームページでは、今年入社した4人のアナウンサーによる「2021年新人アナウンサー研修日誌」というブログを今月13日からスタートさせている。

「8人がSNSを更新していないのは、社の命令でしょう。全く悪いイメージが付いていない新人アナをどんどん起用していこうということ。特に知名度のある竹俣にかかる期待は大きい」(同)

 フジのアナウンス室で急激な“血の入れ替え”が始まっているようだ。