れいわ新選組の山本太郎代表(46)が3日、国会内で不定例記者会見を開き、コロナ禍で五輪中止世論がある中で政府が強行開催の動きを見せている状況に改めて中止を訴えると同時に“五輪利権”の構図をバッサリと斬って捨てた。

 東京都は20日まで非常事態宣言が出ており、依然、コロナ禍の厳しい状況に置かれている。五輪開幕まで50日となった中、政府は東京五輪・パラリンピックを開催する姿勢を崩していない。

 山本氏はこの背景について「(強行開催は)誰のためにかというと、アスリートでもない。自分たちにかかわる人に利益を分配したい、五輪特需を確実に渡したいということ。IOCや五輪のスポンサーもそうでしょう。五輪にまつわる貴族たちに利益を手渡さなければいけない責任感」と指摘する。

 中止を求める世論があっても“ぼったくり貴族”や“はったり貴族”と揶揄されるIOC幹部らに代表される五輪利権族の顔色を見なければいけない状況に呆れた。
 
 そのうえで政府に対しては「(五輪を開催すれば)医療崩壊寸前になることから目をそらすことができる。“パンとサーカス”を実践しようとしているが、現実にはパンが少なすぎる。何を寝言を言っているんだという話でしかない。すぐ中止すべき」と迫った。