ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは8日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けるクリエーター、製作スタッフ、俳優の継続的な創作活動を支援する映画製作プロジェクト「DIVOC-12」(ディボック-トゥエルブ、今秋公開)に参加する、上田慎一郎監督(37)の主導するチームに参加する、各監督の作品タイトルと出演俳優陣を発表した。

上田監督の妻で、7月9日公開のアニメ映画「100日間生きたワニ」でも共同監督を務める、ふくだみゆき監督(33)の作品のタイトルは「魔女のニーナ」に決まった。主演はオーディションを経て安藤ニコ(21)に決まった。共演は、福島市の小学生と家族がアットホームな動画を投稿し続けることが話題を呼び、260万人以上のチャンネル登録者数を誇る、YouTubeチャンネル「HIMAWARIちゃんねる」で知られる、家族ユーチューバーの、おーちゃん(7)が務める。

安藤は「観終わった後に思わず鼻歌を歌ったり、踊って帰りたくなる様なとても明るくて楽しい作品になっていると思います。短い撮影期間だったにも関わらず、おーちゃんやスタッフさんと撮影の合間に話したり遊んだりと明るい現場でした。泊まりがけの撮影だった為、ふくだ監督と作品やお芝居についてお話させて頂く時間も多く、貴重な経験をさせて頂きました。二人の少女の愛らしい友情と、成長する姿に是非注目して頂きたいです」とコメントした。

おーちゃんは「初めて映画に出ました。とっても緊張したけど、ニコちゃんとたくさんお話し出来たしふくだ監督も優しくて、演技が上手に出来るようにいっぱい教えてくれて楽しかったです。ありがとうございます。また映画に出たいです。いろんな人にこの映画を見て欲しいです。とっても楽しくて感動する映画です。ぜひ見てください」とコメントした。

「DIVOC-12」は、企画の中核をなす上田監督と藤井道人監督(34)三島有紀子監督(52)の元に一般公募で選ばれた新人監督含めた9人が集い、3チームに分かれる。12人の映像監督によって各10分程度の短編映画を12本製作するプロジェクトだ。上田監督の作品のタイトルは「ユメミの半生」に決まり、松本穂香(24)が主演する。

「DIVOC-12」は各チームごとにテーマを設定するが、上田監督チームはコロナ禍で人と触れ合いぬくもりを感じる機会が減った昨今を踏まえ“感触”をテーマに掲げた。