国内女子ゴルフの「宮里藍 サントリーレディス」最終日(13日、兵庫・六甲国際GC=パー72)、4打差の2位から出た青木瀬令奈(28)が67をマーク、通算17アンダーで4年ぶりのツアー2勝目を飾った。

 初優勝の2017年「ヨネックスレディス」は初日が悪天候で中止となり、36ホールの短期決戦。「ちゃんと3日間で勝たないとという方もいたし、私もやっと胸を張って優勝できました。ホッとしています」。今回は実力が問われるとされる4日間、72ホールの戦いを制した。

 スタート前には仲のいい渋野日向子(22=サントリー)からメッセージが届いた。「『朝早くからすいません。ひと言、頑張ってと伝えたくて』という内容でした。試合中はあまり返信しないんですけど、シブコには返したくて『頑張ってくるね』と伝えました」。この激励に応える優勝だった。

 昨年から選手会長に相当するプレーヤーズ委員長を務める。負担は大きいはずだが「苦労とは思っていません。選手が声をかけてくれるし、頼ってくれるのはありがたいです」と話し、後輩から慕われる人柄をうかがわせた。

 コロナ禍で将来のことを考える中、引退時期についても頭をよぎった。「辞めたら何をしようとか、そう考えている時点で今が決まってしまうので良くなかったです」。

 周囲のアドバイスを受け、自ら区切りをつける必要はないと思い直したのは先月のこと。「3勝目を目指して一つひとつ積み重ねていきたい」と先を見据えた。