ステマ騒動に揺れるフジが頭を抱えている。深刻な女子アナ不足なのだ。

 スクープしたのは週刊文春で、エースの三田友梨佳アナや次期エースの井上清華アナら計8人の女子アナが美容院で無料でサービスを受け、その代わりにSNSで宣伝をするというものだった。

 三田アナと井上アナ以外にも宮澤智アナ、久慈暁子アナ、堤礼実アナ、三上真奈アナ、杉原千尋アナ、海老原優香アナと局を代表する人気アナばかりだったから大変だ。

 フジは先月末に「ステマには該当しない」と見解を示しつつ「社員就業規則に抵触する行為が認められた」と発表。具体的には公表しなかったが、厳正に対応したとし、三田アナ、井上アナらが今月上旬にインスタグラムで謝罪する事態となった。

「『厳正に対応した』と公表したからには、しばらく重用するわけにはいかない。騒動が勃発してから、該当アナの謝罪まで2か月半かかったのも、番組起用の調整が難航した面もある」(別のフジ関係者)

 最たる例が、フジ系で新たに誕生する2夜連続特番「ラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~」(8月28、29日)。

 ゴールデン帯で2日合計9時間生放送となる超大型特番の総合司会に、4月に入社したばかりの竹俣紅、小山内鈴奈、小室瑛莉子の新人女子アナ3人が大抜てきされた。

「松本人志、中居正広、ナインティナインの4人が進行を支えますが、入社半年もたたない新人アナがゴールデン帯で総合司会を務めるのは史上初。しかも、フジテレビをあげての大型生特番の総合司会です。それもステマ騒動で〝処分〟されたアナを抜てきするワケにはいかなかった苦肉の策ですよ」(前同)

 テレビ離れにコロナ禍で、フジの経営事情は苦しい。さらに制作費削減を進める方針だ。

「高額ギャラの必要ない自局アナの起用は増えるが、ステマ騒動のイメージが付いた女子アナの出演増は不透明。『アナウンス室から異動させられるのでは?』とみんな戦々恐々としている」(編成関係者)

 ステマ騒動はまだまだフジの中でくすぶっている。