吉本興業所属のタレントなべおさみ(82)が1日、大阪・難波八阪神社で、「なべおさみ一座特別公演 吹けば飛ぶよな男だが」の公演成功祈願を行った。9月に四国で開催予定。長男なべやかん(50)吉本新喜劇の末成映薫(74)青野敏行(61)らも出演する。

おさみは「久しぶりの座長で、平成4年以来。何十年ぶりに務めさせていただきます。気づいたら82歳。まだ元気に頑張れるぞという姿を見せたい」と意気込みを語った。

同公演は、山田洋次監督作品として、おさみが68年に主演した「吹けば飛ぶよな男だが」をモチーフにした人情喜劇。おさみは原案、演出を担当。企画協力は山田監督。おさみの衣装は「男はつらいよ」で寅さんを演じた渥美清さんからもらったものだという。

息子のやかんとは、14年のやかんの結婚会見以来となるツーショットだが、舞台では今回が初共演。やかんは「今年で芸能生活30年。父と絡むことがなくて、だいたい絡むときはワイドショー。お芝居は初めて」と笑わせた。

おさみは、家族に自分の芝居を見られるのは緊張するといい「女房もこっそり見に来る結婚生活だった。子どもも公演を見に来たりすることはなかった」と振り返った。親子共演には「うれしい気持ちではない。演出家、または出演者として扱っていく」と語った。

四国巡業では、芝居は標準語で展開される。末成は「ボケ、ツッコミはどうなんのかな」と話していた。

9月18日に徳島・脇町劇場オデオン座で開幕。同27日の愛媛・内子座まで、四国で全15公演を予定。