タレントのなべおさみ(82)と、なべやかん(50)親子が1日、大阪市の難波八阪神社でなべおさみ一座特別公演「吹けば飛ぶよな男だが」の成功を祈願した。

 山田洋次監督作品として1968年に上映された同名の映画で主役を務めた、おさみは「タイトルをいただくのに山田先生に直接お会いして、許可をいただいた」と山田監督の協力のもと、原案・演出を担当する。

 会見には山田監督の「男はつらいよ」シリーズの寅さんこと故・渥美清さんから譲り受けたというスーツや腹巻きなどの衣装を身につけ登場。「渥美さんは『俺は体力がないから舞台はできないけど、いつか寅さん風の舞台をやってよ』と言ってくれていた。渥美さんを頭に描きながら、一人のそれ風の男がどこぞの街にフラッと現れるという話をつくろうと思っていた。寅さんへのオマージュが存在してます」と語った。

 やかんとは舞台初共演となる。やかんは「今年で芸能30年なんですが、父と絡むのはほとんどなくて、絡むときは大体ワイドショーのお世話になる。お芝居をやるのは初めてなので、一緒にやって嫌な人だったらどうしようとドキドキしてるんですけど、いじめられないように頑張ります」と意気込んだが、おさみは共演について「うれしい気持ちではない。演出家、出演者として扱っていく」と一線を引いた。

 同公演は9月18日の徳島・脇町劇場オデオン座を皮切りに、四国4県で15公演を開催する。