新日本プロレス1日の後楽園大会で、小島聡(50)が後藤洋央紀(42)とのシングル戦を制し第3世代の意地を見せた。

 小島は2日後楽園大会で天山広吉(50)、永田裕志(53)との「第3世代トリオ」で後藤、石井智宏(45)、YOSHI―HASHI(39)組の持つNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦する。王座戦前日のこの日はシングル3番勝負として小島が後藤、永田が石井、天山がYOSHI―HASHIとそれぞれ激突した。

 序盤からラリアート封じで右腕に集中砲火を浴びた小島は、逆に後藤が首折り弾を狙ったタイミングを見計らい相打ちに持ち込む。さらにコジコジカッターで攻勢に出るが、カウンターの牛殺しで再び劣勢に追い込まれた。

 裏GTR、トップロープに足をかけられての裏GTRと猛攻にさらされ防戦一方。しかしこれをカウント2で返すと、後藤のミドルキックをキャッチしてラリアートを狙う。右、さらに左の一撃をそれぞれかわされながらも、後藤が突進してきたところに執念の剛腕ラリアートがついにさく裂。逆転の一撃で3カウントを奪ってみせた。

 結果的に永田と天山が敗れたため、シングル3番勝負は第3世代の1勝2敗で王座戦に勢いをつけることはできなかった。なんとか一矢を報いた小島は「中盤から後半、何も覚えてねえ。覚えてなくて、こうやって結果を出せたこと、それは今の俺にとってとても大事なことだ。今に見てろ。必ず意地を見せてやる」と、本番でのベルト奪取を誓っていた。