大相撲名古屋場所(4日初日、愛知県体育館)を控えた2日、関脇高安(31=田子ノ浦)が腰痛のため休場することが分かった。師匠の田子ノ浦親方(45=元幕内隆の鶴)が明らかにした。

 高安は前日1日に荒磯親方(34=元横綱稀勢の里)と20番取るなど精力的に汗を流したが、稽古後に腰痛を発症。田子ノ浦親方は「歩くのにも支障が出たので病院に行って『急性腰痛症』という診断を受けた。ぎっくり腰みたいなもの。加療が10日間くらいと言われた。様子を見て出られるようだったら出るという感じですね」と説明した。

 再出場の可能性はあるものの「中途半端に出てまた違うところをケガしても困る」と、まずは治療を優先する。まだ名古屋入りはしておらず、腰痛の回復を待って東京から移動するという。

 大関復帰を目指す高安は直近2場所で10勝を挙げており、今場所にかける思いが強かった。それだけに師匠も「本人は場所も出たいみたいだったけど、ちょっと出られる状況ではなかった。なんとか治して早く復帰したいと思っていると思う」と語った。