大阪松竹座は2日、中村鴈治郎(62)が新型コロナウイルスの濃厚接触者となったため、3日開幕の「七月大歌舞伎」(18日まで)を12日まで休演すると発表した。

同劇場によると、鴈治郎は歌舞伎座「六月大歌舞伎」に出演しており、同公演の共演者が6月30日にPCR検査で陽性と判定された。千秋楽後の受検だったが、管轄の保健所から、鴈治郎も濃厚接触者に認定された。

同劇場によると、すでに鴈治郎もPCR検査を受け、陰性と判定されており、体調の変化もないという。だが「当該保健所の指導に従い、12日までの出演を取りやめることになりました。今後も健康状態の経過観察を行うとともに、当該保健所の判断に従い、随時、必要な対応をして参ります」とした。

鴈治郎は、昼の部「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」と、夜の部「恋飛脚大和往来新口村(こいびきゃくやまとおうらいにのくちむら)」に出演予定だった。昼の部の油屋お鹿は片岡千壽、夜の部の亀屋忠兵衛と父孫右衛門は中村扇雀、傾城梅川を中村壱太郎がつとめる。