落語家の林家たい平(56)が5日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

06年5月からオレンジ色の着物で日本テレビ系「笑点」(日曜午後5時)の大喜利メンバーとして活躍している。「自分でもびっくりしますね。無我夢中で走ってきました」。司会を務めていた故・桂歌丸さんから「みんなで笑わせる芸だから、合唱団だと思ってやってね」と言われて肩の荷が下りたという。

オレンジ色の着物は昨年77歳で亡くなった師匠の林家こん平を継いだ。「受け継いだというより『若手大喜利』のメンバーで座布団が一番多いものが後に座るというもので、なんとか勝ち抜きました。その時の(若手大喜利の)司会が、今の司会の(春風亭)昇太兄さん。僕は面白いことを言えなかったんですが、僕を勝ち抜かせるために他の人が面白いことを言うと座布団を取っていってくれました。僕、座布団3枚くらいで優勝しました。助けてもらいました」と振り返った。

パーソナリティーの生島ヒロシ(70)とたい平には深い縁がある。生島は今年5月31日、長男・勇輝(37)と生まれて初めて浅草演芸ホールで寄席の舞台を経験。その時の教育係が生島が会長を務める生島企画室所属で、たい平の妹弟子の林家なな子(39)だ。

「寄席文化存続のためにクラウドファンディングもされ、話題になりましたね」と水を向ける生島に対し、たい平は「寄席の火を消さないように落語協会と落語芸術協会が始め、6月の最終日で終わりましたが、皆さんの気持ちがうれしくて、コメント欄を読みながら涙が止まりませんでした」と改めて感謝の言葉を口にした。クラウドファンディングの結果は目標額の5000万円の倍、1億円を超えたという。

たい平は「(ワクチンの)接種会場に行くのもいいけど、落語の場合はワーッと笑って、その場で免疫力が上がりますからね」と笑いの力をアピールした。

12日、19日にも出演する。