東京五輪に臨むサッカー男子に臨むU―24日本代表GK鈴木彩艶(18=浦和)が自慢の攻撃力を見せつける。

 ガーナ人の父と日本人の母を持つ鈴木は6日、合宿中の静岡県内でリモート取材に応じ、国際サッカー連盟(FIFA)のルール変更で登録メンバーが18人から22人に増え、バックアップメンバーから昇格したことに「(試合に出る)チャンスは増えたと思いますけど、やるべきことは変わらないので」と冷静にコメントした。

 代表チームでは川口能活GKコーチ(45)から指導を受けており「シュートに対してキャッチなのか弾くのかの判断だったり、(敵の)シュート前のポジショニングは細かく言われている」。2024年パリ五輪世代でチーム最年少選手はさらなる成長を目指して日々、奮闘している。

 現時点では大迫敬介(21=広島)、谷晃生(20=湘南)に次ぐ3番手GKとなる鈴木だが「GKの攻撃参加が大事になってくる」とし「距離が出るキックは負けたくない」というほど。その自慢の武器となるキックで「一発(敵DF陣の)背後を狙って、前田選手に走ってもらってうまくチャンスをつくれたらいいかなと思います」と、スピードのあるFW前田大然(23=横浜M)の好機を演出する構えだ。

 本番に向けて「最後にチームをどれだけ助けられるか。いい影響を与えられるようにしたい。チームのために全力を尽くすことを意識してやっていく」と意気込みを語っていた。