日本パラ・パワーリフティング連盟は7日、東京パラリンピック男子49キロ級代表に、三浦浩(56=東京ビッグサイト)が選出されたと発表した。

 三浦はシンガー・ソングライターの長渕剛(64)の元コンサートスタッフとして活躍していた2002年4月に、ステージ上での事故で脊髄を損傷。車いす生活を強いられたが、04年の夏にパワーリフティングを紹介する記事を見かけ「これだな」と直感で挑戦を決意。長渕の後押しもあり、パラリンピックを目指すことになった。

 12年ロンドンパラリンピックで9位に入ると、16年リオデジャネイロ五輪パラリンピックでは5位入賞。昨夏の本紙インタビューでは「若いヤツに、三浦さんには負けたくないって言われたいので」と決意を口にしていた。

 先月のワールドカップ(UAE)で自己ベストの138キロを記録した三浦。初のメダル獲得へ、ベテランの力を十二分に発揮する覚悟だ。