楽天・涌井秀章投手(35)が10日の西武戦(楽天生命)に登板し、3回打者18人に78球を投げ7安打3四球6失点でKO降板した。

 2006年の西武時代に「10代バッテリー」と騒がれた炭谷とのコンビ復活を楽しむ余裕すらなく、失点がかさんでいった。

 初回を三者凡退で立ち上がった涌井だが2回、先頭の栗山に初球ストレートを中前打され続く中村にチェンジアップを左前打、さらに呉に3連打となる右線二塁打を許し先制点を奪われた。

 ストレート、変化球とも全く制球のつかない涌井は無死満塁からスパンジェンバーグ、金子と二者を連続三振に斬りこの最大のピンチを最小失点で切り抜けるかと思われたが、ここから源田、森に連続中前打を打たれ3点を追加。3回にも制球は改善することなく、一死満塁のピンチから山川への押し出し四球などで2点を許し0―6と試合の主導権を完全に手放してしまった。