ボートレース若松の「第39回日本財団会長杯」は15日、激闘の予選を終了。16日は5日目を迎え、第9~11Rで準優勝戦を行う。

 地元・今井貴士(36=福岡)が堂々の予選首位通過を決めた。機力は出足を中心に軽快な舟足で、乗りっぷりも抜群! 3日目から怒涛の3連勝を決めて、予選を7戦4勝のオール3連対とリズムも絶好、このままVロードを一気に駆け抜けそうなムード。2位に山口達也(34=岡山)、3位に石倉洋行(41=福岡)が食い込み、この3人が準優1号艇を獲得している。

 迎える準優3番勝負では山口に注目しよう。予選ラストの4日目5R(10Rは得点率争い無関係の一般戦)では進入固定戦のインコースから、極限のコンマ00というタッチスタート。思わず肝を冷やすシーンもあったが、逃げ切り快勝した。

 レース後にスリット写真を確認するなり「(早いスタートを)行かないと(2号艇の向所浩二に)やられると思って行ったけど…。助かった~。若松大好き!」と安どの表情を浮かべた。

 34号機に関しては「(調整は特に)何もしてないので変わってない。その日の気温次第で、回り足が良かったり、普通だったり感じる。ただ、伸びはなさそうですね」と舟足は中堅域を出ないようだが、持ち前のスピード戦を展開できるだけの仕上がりにはありそうだ。

 そんな機力以上に彼を“後押し”しているのはここ若松水面のようだ。というのも当地では、2018年5月に優勝を飾って以降、年2節のペースで、6節走って5優出2V。19年3月から当地前回の昨年11月まで4節連続優出中(2V)という“超抜”級の好相性を誇る得意水面だから。もちろん、今シリーズもその記録を更新するつもりだ。