中村倫也(34)が17日、都内で、9月17日より上演予定の「劇団☆新感線」の「いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」の制作発表会見に、吉岡里帆(28)向井理(39)らと出席した。

同作は、いのうえひでのり氏演出で、中島かずき氏が書き下ろした作品。「狐の子」を名乗る陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明と、陰陽師に化けた九尾のキツネとの手練手管の頭脳戦を描いた。

中村は安倍晴明を、陰陽師に化けて日の本支配を企てる九尾のキツネを向井が、吉岡は九尾のキツネと因縁のある狐霊役で出演する。

この日の会見は、ハイチェアに座って行われた。中村は「今、パッと横を見たら、僕より身長がはるかに高いおさむっちより、僕の方が座高が高いんじゃないかと、がくぜんとしています(笑い)」と、ジョークも交えつつ「今回、とても面白いものになるんじゃないかな。あと、バランスのいいカンパニーになるんじゃないかなって予感がしています」とあいさつした。

共演者については「吉岡さんは、まちがいなくキュートなキツネになるだろうっていう期待大。向井君のド・悪役芝居がすげー楽しみですね」と笑った。向井を「おさむっち」と呼ぶのは、15年ほど前に共演したときからだという。

最後に「こういうご時世ですけど、シンプルに考えると、自分たちにできることは、面白いモノを作るために頑張るだけ。そのために、これから稽古に入って、本番もだいぶしんどい時もあると思うんですけど、少しでも面白いものができるように頑張るので、気が向いたらぜひ、チケットを買っていただいて、あとは、みなさんが無事に当日、楽しめるように願っています」と力を込めた。