楽天の則本昂大投手(30)が17日の「マイナビオールスターゲーム2021」(楽天生命)の全パ4番手で登板した。

 本拠地のマウンドに上がったのは3―1の6回だった。山田(ヤクルト)を右飛、大島(中日)を120キロのカーブで空振り三振で打ち取り、打席に迎えたのは現在は巨人でプレーする元楽天のウィーラーだった。元同僚との対戦はオール直球勝負。152キロ、154キロ、153キロでカウント1―2と追い込むと、最後は渾身の154キロだ。

 ウィーラーのバットが空を切ると、則本は「よーし!!」と雄たけび。ニッコリと笑ってグラブを突きだすと、ウィーラーも笑顔で応じた。

 この日の最速は156キロ。2回を無安打、3奪三振、無失点で封じた則本は「いけるところまでいこうと思っていたので、ちょっと2イニング目は疲れましたね」と苦笑いしつつも「ウィーラーと対戦したかったので、まっすぐだけでいきました」と充実の表情を浮かべた。

 楽天勢では田中将、浅村が新型コロナのワクチン接種による副反応とみられる体調不良で無念の欠場となったが、背番号14の力投がファンの目にも焼きついたことは間違いない。