【テキサス州ダラス19日(日本時間20日)発】WWEのロウ大会が行われ、前夜のPPV大会「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」の女子MITBラダー戦を制したニッキー・クロス改めニッキー・アッシュ(32)がロウ女子王座を戴冠した。

 この日の同王座戦では〝女王様〟こと王者シャーロット・フレアーが前王者リア・リプリーとのリマッチに臨んだ。試合は王者がリアが負傷を抱える左ヒザに集中砲火を浴びせれば、挑戦者も応戦。一進一退の攻防が繰り広げられた。

 終盤にはシャーロットがベルトを持って花道を戻ると、追いかけてきたリアにベルト攻撃を放つ暴挙に。これで王者の反則負けが告げられた。だが反則裁定のためベルトの移動はなし。これに怒ったリアがシャーロットを襲撃しKOした。

 その時だった。前夜に獲得した「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利証」が入ったブリーフケースを持ったニッキーが現れ、キャッシュイン(権利行使)を宣言。これにより急遽、王者シャーロットとのロウ女子王座戦が実現した。

 しかもニッキーはダウンしたままの女王様にコーナートップからダイビングクロスボディーを放って3カウントを奪取。〝漁夫の利〟で獲得した前夜のブリーフケースに続き、今回もしたたかにロウ女子王座を獲得した。

 同王座は〝女帝〟アスカ(39)が奪還を狙っており、今後は王座戦で激突する可能性もありそうだ。