東京五輪のサッカー女子代表なでしこジャパンが21日、1次リーグ初戦のカナダ戦(札幌)で1―1と引き分けた。

 立ち上がりにカナダのう攻勢にあった日本は前半6分にFWシンクレアに先制ゴールを許してしまった。その後は日本も持ち直して攻め込む場面も見られたが、決定機をつくれないまま前半を終える。

 しかし後半に入ると早々にビッグチャンスがやって来た。後半開始から投入されたFW田中美南が5分に、左サイドからのクロスに合わせてペナルティーエリア内で抜け出しにかかるとGKステファニー・ラビーに倒される。一度は田中の反則と判定されるが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって判定が覆りPKを獲得。しかしキッカーを務めた田中が失敗し、同点のチャンスを逃してしまう。

 敗色ムードを払拭したのはエースのFW岩渕真奈だ。後半39分に縦パスから一気に抜けだしてGKの動きを冷静に見極めて右足で決め、ついに同点に追いついた。

 強豪カナダを相手に執念のドローで、目標のメダル獲得へ向けてまずまずのスタートをきった。