東京五輪のテニス女子シングルス2回戦が26日、有明テニスの森で行われ、世界ランキング2位の大坂なおみ(23=日清食品)が同50位のビクトリア・ゴルビッチ(スイス)を6―3、6―2のストレートで下し、3回戦進出を果たした。

 午前11時、センターコートに登場した大坂はこの日も〝日の丸〟ファッション。深紅のウエアに、赤と白のヘアバンドを付け、序盤から躍動した。第1セットは両者キープを続け、第8ゲームでブレークしてあっさりとサービングフォーザセットを迎えると、第9ゲームはバックハンドのウイナーを連発。デュースの末に制し、このセットを奪った。

 第2セットでも勢いは止まらない。第2、4ゲームをブレークし、自身のサービスゲームでは持ち前の強力なエースも炸裂。5―2で迎えた第8ゲームは強烈なフォアウイナーでラブゲームキープし、試合を決めた。

 試合後、大坂は中継局の質問に英語で返答。インタビュアーが完璧なサーブについて問うと「ありがとうございます」と笑顔を見せ、赤いウエアに関する質問には「ベリーハッピー」と上機嫌で答えた。その後、ミックスゾーン(取材エリア)でも複数のインタビューに応じ、日本のメディアには「長いブレーク(休養)の間にゲームをしていなかったので、他のプレーヤーの試合を見ていた」と明かしつつ「自分にプレッシャーをかけて、うまくプレーするようにしました」と話した。

 1回戦に続くストレート勝ち。ここまで一度もブレークを許さない強さを誇っている。開会式では聖火リレー最終ランナーの大役を担い、プレーでも相手を全く寄せ付けない充実ぶり。有明テニス会場は、さしずめ「安心安全」な〝大坂五輪〟といったところだ。