新日本プロレスのEVILが、ベルトを破損させる蛮行に及んだ。

 31日の後楽園ホール大会では8人タッグ戦でIWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(38)と対戦。9月5日の埼玉・メットライフドーム大会の同王座戦で激突する2人にとって、前哨戦となった。

 試合は猛暑にもかかわらず、相変わらず元気いっぱいの王者が逆水平チョップ、パンピングボンバーを叩き込んで大暴れ。最後は鷹木の入魂ラリアートのアシストからBUSHIが外道にMXを決めて、鷹木組が勝利を収めた。

〝事件〟が起きたのは試合後だ。いつの間にかベルトを奪ったEVILは、すかさず王者の顔面を殴打。無残にも装飾部分の金属プレートがはがれ落ちてしまった。暗黒の王はしてやったりの表情を浮かべ「ざまあみろ!」と捨てゼリフを残してリングを後にした。

 今春にリニューアルされたベルトを6月に巻いたばかりの鷹木は怒り心頭だ。額を押さえながら「くそっ、EVIL! 百歩譲ってもな、俺を壊すのは構わねえ。だがな、ベルト壊してんじゃねえぞ、コノヤロー! 絶対に許さねえからな。覚えとけ!」と吐き捨てた。

 一方のEVILは「結局よ、テメーは俺の手のひらで転がされてんだよ。分かったか?」。今後の前哨戦に危険な空気が漂ってきた。