デビュー30周年を迎えた演歌歌手・大石まどか(48)が2日に都内で新曲「茜の炎」(4日発売)の発表会を行った。ボーナストラック「愛が生まれた日」でデュエットしているお笑いタレントのダンディ坂野も駆け付けた。

「愛が生まれた日」は、1994年に藤谷美和子と大内義昭が歌って大ヒットした名曲。男性パートをダンディが歌うことになったが、きっかけはダンディのユーチューブチャンネルだ。昭和歌謡を紹介したり歌ったりしているダンディを見て、大石が「世代が近いし、この人しかいない」と白羽の矢を立てたという。

 もともとダンディはアイドル志望で、2003年にはインディーズで「OH! NICE GET’s!!」を、同じ年にウルフルズの「ガッツだぜ!」をアレンジした「ゲッツだせ!」をユニバーサルからリリースしている。

 ダンディは今回の大石のオファーに「私でいいのかな」と思ったというが「恥をかかせるわけにはいかないのでボイストレーニングにも通った」という。そのかいあってか、難しいといわれる男性パートを見事に歌い切った。ダンディは「地方で営業があればついていきます」と大石のコンサート出演にも積極的。

 大石の30周年ということで決まったこのデュエットだが、ある音楽関係者は「ダンディさんの歌が予想以上にうまいと評判なんです。テレビの歌番組でもひときわ目立つものになるはず。もともと『愛が生まれた日』は誰もが知っていますし、今回のデュエットは面白いものになるんじゃないかと期待されています」。

 このデュエットを機に大石はダンディに弟子入りし「エレガント大石」という芸名をもらったが、このコンビは面白い存在になるかもしれない。