本紙で東京五輪のレスリング解説を務めた五輪2大会の銅メダリスト・浜口京子(43)が、大会を総括。男泣きしたあの人にエールを送った。

【浜口京子 気合でGO!】思わずグッと来た場面がありました。柔道最終種目の混合団体で、井上康生男子監督(43)がスーツ姿で男泣きした場面です。康生さんが主将、私が旗手を務めたアテネ五輪以来、アーチェリーの山本(博)先生(58)ら仲間と定期的に食事会でご一緒しています。2012年に監督就任決定後の激励会で、康生さんが和室であぐらをかきながら「しっかり役割を果たしたいんです。金メダルを取らせたい」とすごく真剣なまなざしで熱く話していた姿を思い出しました。

 その後、何回か同じメンバーの食事会に誘われても「ちょうど海外遠征なんです」「合宿中で…」と、本当に自分の時間がなさそうでした。ご家族のサポートもとても心強かったと思う。自分のすべてをささげ、男子は金メダル5個、混合団体でも銀という最高の成績を出した康生さん。お疲れさまでした!