元ラーメンズ・小林賢太郎氏(48)の〝復帰〟はいかに―-。

 過去最多のメダルラッシュに沸いた東京五輪。結果的に多くの国民を歓喜させたが、開幕直前でドタバタ劇が繰り広げられたのが開会式だった。

 音楽担当のミュージシャン・小山田圭吾の過去のいじめ自慢が発覚し、辞任。さらに、演出担当の小林氏も過去にユダヤ人大虐殺(ホロコースト)をコントのネタにしたことが原因で解任された。

 小山田の影響は五輪にとどまらず、所属バンド「METAFIVE」の新アルバムが白紙になり、ラジオのレギュラー番組も中止に。楽曲制作を担当したNHK Eテレの「デザインあ」なども放送を見合わせており、予定していたフジロック出演も中止となった。

 国際的な問題になり〝辞任〟より厳しい〝解任〟となったのが小林氏だ。昨年11月に芸能界から引退を表明し、執筆や演出家など裏方に専念してはいるが、小林氏への仕事のオファーを出しづらい状況なのは間違いない。

 復帰の道は険しいことも予想されるが、10月29日から全国順次公開されるドキュメンタリー映画「場所はいつも旅先だった」が今後を左右しそうだ。

「小林氏はこの映画で朗読を担当していますが、落ち着いた語り口で映画関係者からすごく評価が高いんです。予告編を見たファンからは『小林さんじゃないなら見ない』という声が出ているほど。五輪のように国の税金が投入されたものでもないですし、小林氏の実力を改めて感じてもらえる作品になるのではないか」(映画宣伝関係者)

 同映画はクリエイティブディレクター、エッセイストの松浦弥太郎氏の初監督作。同氏が2019年に米サンフランシスコなど5か国6都市を旅し、その様子を映画としてまとめあげたものだ。小林氏も同映画の公式サイトに監督の手腕を評価し、感謝するコメントを寄せている。

 小林氏は帰ってくる場所がありそうだ。