木場勝己:「日曜劇場」常連のベテランが「青天を衝け」で大河初出演 過去には渋沢栄一役も

大河ドラマ「青天を衝け」に出演する木場勝己さん
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大河ドラマ「青天を衝け」に出演する木場勝己さん

 俳優の木場勝己さんが、吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)に出演することが8月11日、明らかになった。「ドラゴン桜」「半沢直樹」など、TBSのドラマ枠「日曜劇場」の常連としても知られるベテランで、過去には渋沢栄一役を演じたこともあるが、意外にも大河ドラマへの出演は初めて。今回は、駿府藩の中老で徳川慶喜の側近、大久保一翁を演じる。

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 木場さんが演じる一翁は元幕臣で、維新後、慶喜(草なぎ剛さん)が隠棲(いんせい)する静岡(駿府)へと移り、駿府藩の中老として藩政を担う。パリから帰国した栄一(吉沢さん)が、静岡で最初に出会う慶喜の側近。一翁は静岡県参事を経て、東京府知事に就任。江戸幕府の積立金を使って養育院を設立したいと考え、栄一に舵取りを依頼するという役どころだ。

 木場さんは「大河ドラマは初出演です。今回いただいた役が大久保一扇、後に東京府知事に就任した旧幕臣ということですが、何と私、かつて渋沢栄一役を演(や)っておりました。1988年さいたま博覧会の渋沢栄一館で上映された「未来への挑戦~渋沢栄一物語」という展示映画です」とコメント。「今年72歳になりますが、一翁さんの没年齢も72歳。大久保一翁も渋沢栄一も、「青天を衝け」は、縁を繋(つな)いでくれました」と話している。

 また、三菱商会の創立者・岩崎弥太郎を中村芝翫(しかん)さんが演じることも発表。土佐藩出身。維新後、土佐藩より藩船を借り受け、大阪で九十九(つくも)商会を設立。やがて三菱商会へと発展していく。人脈とサービス精神を駆使した戦略に、大隈重信の後ろ盾もあり、日本の海運業を独占。合本主義を唱える栄一とは、互いに惹(ひ)かれ合うも理念が合わずに決裂、真っ向から対立するという役どころだ。

 「青天を衝け」は、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一が主人公で、朝ドラ「風のハルカ」(2005年度後期)、「あさが来た」(2015年度後期)などの大森美香さんが脚本を担当。「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢の生きざまを描く。

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