〝邪道〟大仁田厚(63)が安田大サーカスのクロちゃん(44)に非情通告だ。

 DDT「WRESTLE PETER PAN 2021」(21日、富士通スタジアム川崎)の第0試合でクロちゃんとの電流爆破8人タッグデスマッチ(大仁田、高木三四郎、彰人、伊藤麻希組対クロちゃん、スーパー・ササダンゴ・マシン、黒田哲広、乃蒼ヒカリ組)を控え、12日に千葉・浦安マリーナで爆破実験を敢行。開始時間となっても姿を見せないクロちゃんに邪道は明らかにいら立ちを隠せず、心理戦では劣勢に立たされた。

 ようやくササダンゴ、ヒカリを引き連れて登場したクロちゃんと対峙するや、すぐに大乱闘に発展。だが、事前に用意されていたクロちゃんの顔写真が張られたスイカを口にねじ込まれた揚げ句、クロちゃんとヒカリから電流バットを叩き込まれてダウンする始末。「電流爆破の利権をいただく!」と改めて宣言しながら意気揚々と引き揚げるクロちゃんチームを苦々しく見つるしかなく、〝前哨戦〟はまさかの完敗に終わった。

 もはや爆破実験だったのかよく分からないが、終了後に報道陣の取材に応じた大仁田は「遅れてやって来たのも作戦だろ。今回は作戦負けした。でも本番はそうはいかない。俺は電流爆破を熟知しているから」とリベンジを口にした。

 電流爆破の利権を奪われる危機に直面していることについては「負けたらだろ。(クロちゃんが負ければ)俺の傘下に入れ。仕事のギャラの30%は俺と高木社長で分ける。全部取ったらあいつも生活があるから全部とは言わんけど、30%はよこせ。仕事がなくなれば営業で地方回りさせる」と〝クロちゃん利権〟の逆要求を突き付けた。

 高木社長も「クロちゃんが芸能界にいる限り、ギャランティーは30%を我々で分けましょう。試合のギャラは100%」ときっぱり。私利私欲にまみれた一戦になりそうだ。