13歳の寺田心が、47歳の大倉孝二から「僕世代のような、おっさん」と評され「ありがとうございます」と感謝した。

寺田は13日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(三池崇史監督)初日舞台あいさつに登壇。「この映画はCGとか音とか、アクションもそうなんですけど、初めて挑戦したことが多くて。CGの時は基本、グリーンバックが多く、アクションも殺陣の方に教えていただき、楽しかった」と撮影を振り返った。劇中では、数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む渡辺ケイを演じ「男の子が1度は持つであろう、ヒーロー願望をかなえることが出来て、とても楽しかった」と、大人顔負けのしっかりとした感想を語った。

共演した大人の俳優陣に、寺田の印象を問う質問が飛んだ。劇中で猩猩(しょうじょう)を演じた大倉は「心君は、はつらつとして、とても子供らしいところもあれば時々、僕世代じゃないかと思うくらい、おっさんじみたところもあって。その二面性がとても素敵」と評した。司会から具体的な説明を求められると「言うことが若干、僕より先輩くらいの感じのことは、よく言ってましたね」と語った。寺田が「まさか、僕が、そんな…何て言ったらいいか分からないですが、お褒めいただきありがとうございます」と恐縮すると、大倉は「褒めた、褒めた」と認めた。

謎多き剣士・狐面の女を演じた杉咲花(23)は「撮影の回を増すごとに、のびのびとケイを演じて、すごくパワフルで役柄的にも距離感が近く、私にとって弟のように、とってもかわいい」と笑みを浮かべた。

寺田は舞台あいさつの最後に「老若男女、楽しめる、お祭りのような映画になったと思います。その中にも人種を越えた友情というか、う~ん…ケイの『妖怪と人は同じだよ』という思いに深く共感しました」と、またしても大人顔負けのあいさつをした。続けて「心という武器を持ち、冒険の準備は出来ていますか!!」と、子供らしいあいさつを大きな声で言い放った。大倉が評した、子供と大人の二面性という魅力を全開に披露した。