新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、芸能人の感染も目立っている。13日にはお笑いタレントのエハラマサヒロ(39)、ジャニーズJr.のユニット「7 MEN 侍」の菅田琳寧(23)が感染したと、それぞれの所属事務所が発表した。

 感染者が増えるなか、自局の報道番組で視聴者に警告していることと、自分たちがやっていることの矛盾が指摘されているのがテレビ局だ。

 テレビ局関係者は「やっていることがムチャクチャなんです。テレビ朝日のスタッフによる五輪打ち上げの一件でも分かった通り、局員でさえもコロナ禍の自粛を守っている者はごくわずか…。多くはいまだに3密状態の中で仕事を続けているんです」と明かす。

 その理由の一つに、テレビ番組が制作会社によって成り立っていることがあるという。

「報道も情報番組、スポーツ、バラエティーも全て、制作会社から派遣されるプロデューサー、ディレクターやADらに制作を発注するシステムなんです。大手制作会社には、さらに孫請けの制作会社に発注し、人件費や制作費を中抜きして番組が制作されている。孫請け制作会社は、中抜きされた少ない制作費では、おカネをかけて厳格なコロナ防止策を徹底できない。『3密は徹底的に避けよう!』と声高に言えない雰囲気が充満しているんです」(同)

 某テレビ局に出入りしているうちにコロナに感染してしまった広告代理店営業マンはこう話す。

「弱小制作会社は有無を言わさずに働かされている。実態を精査すればかなりやばい状況にあると思う」

 今後はテレビ局のコロナ対策に、あらためて注目が集まりそうだ。