カタールW杯アジア最終予選で、イラクもホーム試合を中立地開催する見通しとなった。

 イラクは最終予選で韓国、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)、シリア、レバノンと同じA組に入っているが、9月から始まる最終予選を前にホームでの5試合を中立地にあたるカタール・ドーハで開催することが内定した。

 イラク紙「テヘラン・タイムズ」は「イラク代表はホームゲームをカタールのドーハで進めていくことになる。(ホームの)最初の試合は9月7日のイラン戦になる」と報じた。

 イラクは2次予選のホーム試合は自国で開催(今年6月はバーレーンで集中開催)してきたが、国際サッカー連盟(FIFA)とアジアサッカー連盟(AFC)が協議した結果、安全上の理由からイラクでの国際Aマッチ開催を禁止する措置を決定。それを受けてイラク側は移動距離が短く、新型コロナ禍でアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を集中開催した実績もあるカタール・ドーハでの開催を決めた。

 B組ではオーストラリアも新型コロナ禍の影響により中立地でホーム試合を開催する方針となっている。新型コロナ禍や不安定な中東情勢などの事情が絡んで、今後も中立国での開催に踏み切るケースが出てきそうだ。