タレント村井美樹(41)が19日、都内の文部科学省で社会教育士応援大使に任命された。

社会教育士とは、地域活動や市民活動が持続的に展開していく支援を行う専門人材で、20年(令2)に始まった制度。元々は、社会教育を行う者に対する専門的技術的な助言・指導に当たる専門的教育職員の制度である、社会教育主事の講習等規程の一部改正によってできた制度だ。早大教育学部卒業の村井は、社会教育主事業養成課程を修了し、学芸員の資格を持っていることなどから任命された。

萩生田光一文部科学相(57)は、村井を任命した理由について「文科省では学びを通じた人づくり、つながり作り、地域づくりの実現に向け、社会教育士の活躍を促進する取り組みを進めているところです。村井さんは学芸員の有資格者でもあり、子どもたちへのお勧め本の紹介、社会教育に関する見識を備えた方。テレビ番組など幅広い分野で活躍する村井さんのお力をお借りすることで、より効果的かつ強力に社会教育士について広報いただくこと」と説明。「どうぞよろしくお願いします」と言い、任命状を手渡した。

村井は「20年ほど前に大学時代、社会教育を学びましたが、より切実なものとして必要になってきていると感じます。その大きな理由の1つは東日本大震災や西日本豪雨などの大きな災害。今も豪雨で多くの方が被害に遭われています。高い堤防、備蓄面、ハード面を充実させても、ソフト面…地域の人の支え合いがないと乗り越えていくことは出来ません。その土壌を作っていくのが社会教育」と語った。その上で「社会教育が、これからの日本のライフラインになると思います」と強調した。

今後の具体的な活動として、村井は「社会教育って、こういうものだよということが広く一般の方に認識されていない。あまりにも幅が広いので、フワッとして、耳慣れない気がする。例えば、地方の公民館、図書館で面白い試み、活動しているところを取材して、動画として配信していく」とプランを掲げた。