ボートレース宮島のGⅢ「宮島プリンセスカップ」は19日の初日を終了。20日に予選2日目を迎える。

 初日は山川美由紀(54=香川)、田口節子(40=岡山)、平田さやか(37=東京)の3人が連勝発進に成功した。

 中でも12Rドリーム戦でイン・鎌倉涼(32=大阪)に土をつけた田口は出色のパワー。平田も出足アップに満足げな表情を浮かべたが、問題は山川。スタート力と確かなハンドルでもぎ取った連勝だったが、肝心の機力はどうなのか――。

 初日2走のうち、前半は1Rに登場。「(調整は)何もできなかった」と、前検日のままの状態で慌ただしくレースに臨みながらあっさり逃走。進入固定の4号艇で登場した後半9Rは、1Mまくりから2Mも全速で小芦るり華(23=佐賀)をねじ伏せた。

 40号機は前節、お盆シリーズで山口剛(広島)が優出(4着)にこぎつけたエンジンだが、前日は「いい人には伸びられるし、とても優出機とは思えない」と辛口のコメントだった。好結果が出て評価は変わったのか。

「少し回転を上げた後半は乗りやすかったけど足併せでは中村桃佳(28=香川)に伸びられていたし、足がいいとは言えませんね。ただ、山口君が大整備で直したって聞いたから、プロペラも山口君の形を尊重して乗っています。いつもの〝夏の形〟にはしていません」

 エンジンに乗り方を合わせるのも芸のうち、ということか。しばらくは〝ツヨシ君バージョン〟で戦う決意だ。