ボートレース芦屋の「ヴィーナスシリーズ第10戦」は28日、4日間の予選を終了。29日は10~12Rでシリーズ最大の見どころ準優勝戦が行われる5日目を迎える。

 注目の準優戦各レースの1号艇は12R大山千広(25=福岡)、11R三浦永理(38=静岡)、10R香川素子(44=滋賀)が獲得している。

 一方、その三番勝負で伏兵視されるのが中川りな(28=福岡)だ。4日目2Rを4コースから手堅く差して2着とすると、後半10Rも堅実に3着確保。得点率8位で準優勝戦に駒を進めた。

「今節は師匠の中辻崇人(44=福岡)さんから借りてきた伸び系のゲージで調整をしています。直線が良くて足は問題ないです。乗り心地もいいし、出足も普通はある」と2連対率24%しかない17号機をしっかりと仕上げている。

 中川は2021年前期にA2級へ初昇格を果たすと、同後期も勝率5・74をマークしてキープ。今年5月の江戸川「男女W優勝戦」ではデビュー8年目にして嬉しい初Vも飾った。優勝を経験したことで「しのぎ方を学んで、レースの走り方を覚えた。6着をあまり取らないようになった」と自身の確かな成長を自覚している。

 今後は「握って攻める面白いレースがしたい。質のいいスタートを目指したい。これからは貪欲にいろいろなことに挑戦したい。A1級を目指して一戦一戦頑張ります。いずれは師匠と地区選手権に出て競り合いたい」と抱負を語った。