東京・浅草で人力車を引く現役車夫で結成された4人組「東京力車」の新曲「ニビイロトーキョー~チャンチキおけさ~」(8月18日発売)が、話題になっている。

同曲は同じテイチクレコードの大先輩・三波春夫さん(享年77)のデビュー曲「チャンチキおけさ」の一部を使用しながら、前山田健一(ヒャダイン)が新たなメロディーと歌詞を付加することで、原作の世界観を現代風に膨らませた画期的な1曲だ。

反響は大きく、8月30日付のオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで、前作「天下御免の伊達男/絆~仲間へ~」に続き、2作連続で1位を獲得。さらには有線の演歌歌謡曲リクエストランキング2週連続1位、LINE MUSIC歌謡曲・演歌ジャンルTOP100ランキングでも1位を獲得。発売週でオリコン、有線、LINE MUSICの3冠達成となった。

「チャンチキおけさ」は1957年(昭32)に発売された。故郷に家族や恋人を残し、夢に向かう男の心情を歌い、220万枚を売り上げる大ヒットとなった。今年は三波さんの没後20年に当たる年で、東京力車によってあらためて注目されそうだ。

東京力車はエンターテインメントを通じて、日本の伝統文化と人力車を世界にアピールするために結成された。

メンバーは田井裕一、石橋拓也、渡邉善央、白上一成の4人。白上は「演歌歌謡というジャンルを老若男女問わずたくさんの方に聞いていただき、楽しんでいただきたいという僕らの思いをヒャダインさんが形にしてくれて、そして偉大な大先輩の三波春夫さんの楽曲を歌わせていただけるのは大変光栄です」と話している。