松竹は31日、歌舞伎座「九月大歌舞伎」(9月2日初日、27日まで)第二部の「近江源氏先陣館盛綱陣屋」(おうみげんじせんじんやかたもりつなじんや)に出演する歌舞伎俳優中村歌昇(32)と中村隼人(27)を含む舞台関係者5人が、PCR検査で陽性判定を受けたとして、初日2日から6日までの公演を中止することを発表した。

同興行に向けた定期PCR検査で判明したといい、対象は644人だった。再開日程については「追って、お知らせいたします」とした。松竹は「専門家の指導に基づいて、念のため自主的な判断のもと、業務上の関わりのある周辺関係者は当面休養とし、今後の健康状態を見定めることで、より一層の安全確保に努めて、第二部の公演を実施する所存です」と説明している。

また今回の定期検査で、第一部の舞台関係者2人、第三部の舞台関係者1人も陽性と診断されたと発表。ただ劇場内の該当箇所等の消毒を実施し、客席および舞台、楽屋への影響はないことを確認したとして「第一部ならびに第三部の公演につきましては、予定通り9月2日(木)より上演いたします」とした。