カタールW杯アジア最終予選オマーン戦(2日、大阪)に臨む日本代表MF柴崎岳(29=レガネス)が1日、オンライン取材に応じ、激しくなったチーム内競争について持論を展開した。

 チーム事情などから昨年11月以来の招集となった柴崎は「これまでと違った戦いになる。厳しい戦いになることを自覚しながら臨んでいきたい。1試合目から集中した戦いを見せていく」とし、守備的な布陣で臨んでくる相手への対応については「細かい戦術をいうつもりはない。自分たちのコンビネーションが大事」と力を込めた。

 柴崎の主戦場となる守備的MFのポジションには、東京五輪にオーバーエージ枠で出場した遠藤航(シュツットガルト)をはじめ、今年1月に海外進出した守田英正(サンタクララ)、東京五輪世代で急成長を見せている田中碧(デュッセルドルフ)が台頭し、ポジション争いはヒートアップしている。

 そうした状況について柴崎は「ロシアW杯が終わってから一貫して『選手層やベンチメンバーを含めて臨まないといけない』と言ってきた。いろいろな選手が出てこないと安定して戦えないと言ってきた」とし「個人的には競争という感覚ではなく、チームとして成長していけるのかにフォーカスしている。コレクティブに戦っていくのが重要」と語った。

 初戦オマーン戦に向けて「簡単ではない相手だと感じている。最終予選の1回目という緊張感もあるだろうし、試合に入ってから見るべきところがたくさんある」と、先入観にとらわれずに対応していく構えだ。